学部・大学院のTOPICS オックスフォード大学博士研究員による特別講義【文学部】

6月23日、文学部の廣末登非常勤講師が担当する「社会病理学」において、「THE世界の大学ランキング」で3年連続1位であるオックスフォード大学の博士研究員であるマルティーナ・バラデル氏による特別講義が行われ、文学部の学生約100名が受講しました。
「社会病理学」は社会病理(犯罪や非行をはじめ、虐待、差別など、身近な社会で発生している社会問題)の原因や社会的背景を正しく分析することを目的に開講されています。


専門分野が「組織犯罪」であるマルティーナ氏は、現在、日本における組織犯罪について研究するために名古屋大学大学院法学研究科に滞在中です。今回は、廣末先生からマルティーナ氏に「社会調査での調査方法」について特別講義を依頼し実現しました。講義は、マルティーナ氏と廣末先生による対談形式で進められ、組織犯罪に関する欧州と日本の法律の違いや認識の違い、調査状況の違いなどについて、実体験を含めて語られました。


受講した情報社会学科3年の学生は「言語や文化が異なる国で、その違いを理解した上で社会調査をされているのがすごいと思った。また、犯罪に関する調査は、証拠を残すことが難しく妥当性を満たすのが難しいことが分かった」と話しました。今後の講義では、社会調査における「データの信頼性と妥当性」について、具体的な事例をもとに講義が行われる予定です。
