学部・大学院のTOPICS 看護職を志す120名 決意新たに 令和7年度戴帽式を挙行
10月3日、筑水会館において、令和7年度医学部看護学科の戴帽式が挙行され、2年生120名が戴帽(ナースキャップ・エンブレム)を受けました。
12月からの本格的な臨地実習を前に、看護職を志すものとして、決意を新たにしました。
戴帽式は、看護師を目指す学生たちが、2年時の実習(12月に行う病棟での看護学実習)に臨む前に、教員から学生一人一人にナースキャップが与えられ、看護の道へと進む自覚と覚悟を深めるための儀式です。
現在では安全、感染症対策などの面からナースキャップの使用はほとんどなくなっており、戴帽式を行う看護大学も少なくなっています。本学科の実習先の一つである久留米大学病院でも、既にナースキャップの着用を廃止していますが、本学では看護職を目指す決意を新たにする節目の行事として戴帽式を行っています。
戴帽生のナースキャップは、昭和8年から平成16年9月までの70年余り久留米大学病院のナースが着けていた由来のある独特のデザインで、同窓会から寄贈していただいた1枚の布を看護学科の教員が一針一針心を込めて縫製しています。このナースキャップは、学生が看護学を学ぶ道程で心の励みとなっています。尚、男子学生にはキャップの代わりに肩に付けるエンブレムが授与されました。
式では、ナースキャップとエンブレム授与の後、代表学生が「わたくしたちは今日、白衣をまとい、ナースキャップ、並びにエンブレムをいただきました。この時を迎え、心は厳かに、胸には未来への責任を覚えます。看護の道を志した先人たちの思いを継承するわたくしたちは、命と向き合い、人の痛みに寄り添う覚悟を新たにし、看護を学べる環境、日々の出会いに感謝し、やさしさと真心、そして仁の心を育んでまいります。人々の暮らしに、安らぎと希望を。病める人のそばに、確かな支援を。そして、看護の未来に光を。同じ志を抱く120名の仲間とともに、支えてくださるすべての方々への感謝を胸に刻み、看護の道を歩んでいくことを、ここに誓います。」と決意の詞を述べました。
戴帽を受けた学生からは「戴帽式に参加して、気持ちが引き締まった。患者さんやご家族に寄り添える看護師を目指したい」「仲間と一緒にこの日を迎えられて嬉しい」「今日のこの気持ちをずっと忘れないように頑張っていきたい」など、決意と喜びの声が聞かれました。
授与されたナースキャップ、エンブレムを心の励みとして、学生たちは決意新たに臨地実習に臨みます。