学部・大学院のTOPICS 医学科・看護学科による合同授業【多職種連携】

医学科・看護学科による合同授業【多職種連携】

4月13日、旭町キャンパスにて医学部医学科(授業名:臨床実習前訓練(PCCE)、担当:山田圭教授)と看護学科(授業名:多職種連携教育、担当:古村美津代教授)による合同授業が実施されました。本授業は、チーム医療の重要性を理解し、医療現場で求められる多職種連携についての実践的な学びを深めることを目的としています。

参加したのは、病院実習を間近に控えた医学科4年生127名と、すでに実習で現場の空気を知る看護学科4年生119名。計246名が36のグループに分かれ、「70代女性・多発性骨髄腫」をテーマとしたケーススタディに取り組みました。多職種での連携が求められる具体的な事例に基づき、グループ内で活発なディスカッションが行われ、学科の枠を超えた多角的な意見交換がなされました。


教授がかつて「もがいた」実例を教材に

今回の演題となった事例は、「今の医学科生のレベルに合った症例であり、私自身がかつて臨床でもがき、悩んだケースだったから」と医学科担当主任の山田教授は事例の選出意図について語りました。

チーム医療が当たり前となっている現代、学生のうちから他職種と意見を交わし合う経験は不可欠です。各グループは、提示された病気の情報と、患者の「自宅に帰りたい」という切実な願いを前に、最適解はどこにあるのか議論しました。


医看合同授業
医看合同授業

「私にはない視点を、あなたが持っている」学生が体感したグループワーク

グループワークでは、それぞれの学科の役割が鮮明に浮かび上がりました。医学科生が病態の知識をベースに治療について整理する一方で、看護学科生は実習経験も背景に「患者さんの代弁者」として、本人や家族の不安に寄り添う意見や、それを実現するための介護保険制度や行政の支援、住宅改修といった具体的な社会資源の活用を見据えた、現実的な提案も次々と出す様子がありました。
医学科の学生は「看護学科生には、自分たちにはない視点があった。効率的な原治療を提示するだけでは足りず、実際は様々な要因があり、患者さんの人生に関わっていることを実感した」と語り、看護学科の学生は「医学科の専門的な見地を知ることで、お互いの役割を認識し、将来働く姿を具体的にイメージできた」と、その収穫を口にしました。

医看合同授業
医看合同授業
医看合同授業
医看合同授業

教員・学生が選出した「未来のチーム医療」の姿

選出グループはディスカッション内容をプレゼンテーション
選出グループはディスカッション内容をプレゼンテーション
プレゼンテーションを行う学生
プレゼンテーションを行う学生
参加学生による投票の様子
参加学生による投票の様子
ベストプレゼンテーション賞の表彰
ベストプレゼンテーション賞の表彰

授業の後半には、各グループの検討内容や意見交換の積極性などに基づき、教員の採点によって選出された上位4グループによるプレゼンテーションが行われました。発表後、参加学生全員による投票が実施され、「ベストプレゼンテーション賞」と「優秀賞」が決定しました。

授業を担当した古村美津代教授(医学部看護学科)は、「お互いの専門性を尊重しながら、非常に質の高いグループワークができていました。自分自身のコミュニケーションスキルを客観的に知る機会にもなったのではないでしょうか。この貴重な経験を通して得た気づきや課題を、今後の成長に繋げてくれることを期待しています」と学生たちにエールを送りました。

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