地域貢献のTOPICS 本学卒業生を講師にスポーツ医科学科で「アンチエイジング教室」 のコピー

本学卒業生を講師にスポーツ医科学科で「アンチエイジング教室」 のコピー

本学の地域連携拠点である御井キャンパス「つながるめ」で2カ月間にわたり開催されていたアンチエイジング教室「ヘルスリテラシーを高めて年齢に打ち勝て!」第2弾の最終回となる教室が12月6日に行われました。

この教室は地域の方の健康づくりの一助になればと人間健康学部スポーツ医科学科が企画したもので、ヘルスリテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力)を高め、運動習慣を持っていただくことを目的とした取り組みです。

全6回の教室で、体力に合わせた2つのコース、気軽にできる「まずは運動出来るカラダを!運動習慣定着コース」と、もう少し体力をつけたい方向けの「2カ月で身体を変えたい!結果重視コース」を用意、それぞれに専門のインストラクターをつけ、参加者に合ったプログラムで指導していきました。スポーツ医科学科の学生も教室をサポートしました。(初回の様子はこちら

まずは運動出来るカラダを!運動習慣定着コース

「運動習慣定着コース」の担当は、本学人間健康学部スポーツ医科学科卒業で健康運動指導士の正木 愛奈花さん。リラクゼーションセラピストとして活動しながら、地域の方の健康促進活動に積極的に携わられており、明るく分かりやすいレッスンが好評です。久留米市や小郡市で開催された「ストレッチング教室」、本学のSDGs推進プロジェクトの一環で行われた教室などでも講師を務めました。

最終回となる今回は、これまでの教室で行ってきたさまざまな運動を復習しながら、動きを個々に指導していきました。

講師を務めた正木さんは、「皆さんの健康づくりのお手伝いができて大変嬉く思う。2回目となった今回は、教室に集まった皆さん同志でコミュニケーションの輪が広がるなど、新たな楽しさも見いだせた。是非、運動をご自宅でも続けて、若々しくあり続けてもあえたら」と教室を振り返りました。

教室の様子
教室の様子
教室の様子
講師の正木さん
講師の正木さん

2カ月で身体を変えたい!結果重視コース

「結果重視コース」は、本学経済学部卒業で健康運動指導士、日本スポーツ協会アスレティックトレーナーの梯 誠剛さんが担当。総合病院に7年勤務し、フットネスジムのチーフトレーナーなども務めた経験を持ち、現在は地域住民の方への運動指導やトップアスリートへの指導を行っています。

このコースでは、ラグビー日本代表チームの体調管理にも使われた実績がある「ワンタップスポーツ」というアプリを使って、日々のコンディションの可視化し、自身がどう変わっていくのかを意識しながら、2カ月間運動を続けていきました。このアプリでは、日々入力する疲労度、体温、睡眠時間などのデータが蓄積され、自動でグラフ化、一目でコンディションを把握することができるものです。

最終日となる今回は、筋肉トレーニングと有酸素運動となるエアロビクスを交互に繰り返し、脂肪を燃焼させるサーキット運動で汗を流しました。

まずは身体をほぐすストレッチから
まずは身体をほぐすストレッチから
徐々に負荷をかけた運動に
徐々に負荷をかけた運動に
さらにペースを上げ、筋肉を鍛える運動に
さらにペースを上げ、筋肉を鍛える運動に
最後は心拍数の上がるエアロビクスで有酸素運動
最後は心拍数の上がるエアロビクスで有酸素運動

運動後には、アプリ「ワンタップスポーツ」に入力した体重の変化を見ながら全員で2カ月を振り返り、さらにグループに分かれて、それぞれの運動習慣を伝え合い、全体発表で共有しました。参加者からは「みんなで集まって楽しく運動でき、自宅でも運動する機会が増えた」「今までとは違う意識(運動習慣)で生活を送れている」といった声が聞かれました。

指導した梯さんは「(運動しようという)マインドを変えることが大切」と参加者にアドバイス。「回を重ねるごとに参加者同士のコミュニケーションも増え、一体感のある教室となった。これからも楽しんで運動を続けていってもらえたら」と教室を終え話してくれました。

アプリに入力した体重の変化を見せながら総評する梯さん
アプリに入力した体重の変化を見せながら総評する梯さん
グループに分かれて2カ月間を振り返り
グループに分かれて2カ月間を振り返り
講師を務めた正木さん(左)と梯さん
講師を務めた正木さん(左)と梯さん
教室に参加した全員で記念写真

地場企業との産学連携プロジェクトによるアスリート食を提供

教室終了後には、会場となった「つながるめ」における健康増進活動の一つとして開発された「ビーツスムージー」が参加者に提供されました。

このスムージーは、久留米大学医療センターの管理栄養士や調理師が開発に関わったもので、アスリートの身体づくりに欠かせない良質なたんぱく質を豊富に含んだ「高いオレイン酸大豆」や、血液の流れを良くし筋肉をしなやかに拡張させる効果がある赤紫色の野菜「ビーツ」の粉末といった栄養価の高い食材に、バナナ、パイン、レモンなど果物の自然な甘みや酸味を加え、さらにマイルドな豆乳で飲みやすくした健康飲料です。

参加者に提供されたビーツスムージー
参加者に提供されたビーツスムージー
スムージーを提供する学生

高オレイン酸大豆は、久留米の地場企業である株式会社森光商店が販売権を持つもので、高オレイン酸大豆を使用する食品開発は、本学が地場企業とコラボした産学連携プロジェクトです。このスムージーの他にも、医療センター栄養室が開発に関わった久留米特産サラダ菜を使った緑鮮やかなスムージーや、学生が起業教育の一環で開発した「豆コッティ」と名付けたビスコッティなどが作られました。

久留米特産サラダ菜を使ったスムージーと「豆コッティ」
久留米特産サラダ菜を使ったスムージーと「豆コッティ」
グラウンドの完成式典でスムージーを提供する医療センター栄養室のスタッフ
グラウンドの完成式典でスムージーを提供する医療センター栄養室のスタッフ
豆コッティ
「豆コッティ」を開発した学生
「豆コッティ」を開発した学生

またこの日は、つながるめ横のグラウンドで、人間健康学部の交流を深めることを目的とした「人間健康学部学生活動振興会」の体育祭が行われており、スポーツ医科学科の学生が人工芝となったグラウンドでサッカーで汗を流していました。人間健康学部では、この他にもさまざまなイベントで学生同士や教員が交流を深め、教員と学生の距離の近い、和気あいあいとした雰囲気で学びを深めています。

体育祭の様子
体育祭の様子

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