2025.10.17地域貢献のTOPICS 久留米大学病院主催市民公開講座　第25回健康の広場「知っておきたい感染症と予防の話」を開講

10月5日、久留米大学病院にて、市民公開講座　第25回健康の広場「知っておきたい感染症と予防の話（主催：久留米大学病院）」を開講しました。

この健康の広場では久留米大学病院の理念である「人と地球にやさしい、生命（いのち）を慈しむ医療」を基に、地域社会に医療や健康に関する情報を提供し、病気の予防や健康管理の知識を普及することを目的に毎年市民公開講座を開講しています。

今年は「知っておきたい感染症と予防の話」をテーマに、「みんなを守る予防接種」と「家庭でできる感染対策～手洗い編～」に分けてご参加いただいた市民のみなさまにお話ししました。

「みんなを守る予防接種」

「みんなを守る予防接種」と題して、感染制御部副部長の後藤憲志氏が、「ワクチンについて」「ワクチンで予防できる感染症、新しいワクチンについて」「トラベラーズワクチン」の3項目に分けて話しました。

講演のなかでは、ワクチンは自分自身を病気や重症化から守るだけでなく、周囲の人を守る「社会の盾」としての役割も持つと説明。多くの人が接種することで感染症の流行を防ぐ「集団免疫」の仕組みを、麻疹などの例を挙げながら分かりやすく解説しました。

「家庭でできる感染対策～手洗い編～」

講師の森田氏は、感染症を防ぐための基本として「手洗いの大切さ」を改めて強調しました。手には多くのウイルスや細菌が付着しており、正しい方法で石けんを使って洗うことで多くの感染症を防ぐことができると説明。また、手洗い時使用するアルコールや石けんの違いと、不織布マスクや布マスクそのほかのマスクのそれぞれの吐き出し飛沫量、吸い込み飛沫量カット率を紹介しました。

さらに、災害時や避難所など衛生環境が悪化しやすい場面では、手洗いが十分にできないことがあるため、アルコール消毒や清潔なタオルの使用など、できる範囲で工夫することが大切だと述べました。講演を通じて、日常の衛生習慣が非常時にも命を守る行動になることが伝えられました。

最後にまとめとして以下の点を参加者へお伝えいたしました。