学生生活・就職のTOPICS サハラ砂漠270kmを完走!医学部OB眞鍋幸さんの飽くなき挑戦

サハラ砂漠270kmを完走!医学部OB眞鍋幸さんの飽くなき挑戦

世界で最も過酷な「レジェンド」レースへの挑戦

2025年に本学医学部を卒業した眞鍋幸(まなべこう)さんが、モロッコのサハラ砂漠で開催された第40回「サハラ砂漠マラソン(MDS Legendary)」に挑戦し、見事完走を果たしました。
この大会は、約270kmの道のりを6ステージに分けて走り抜けるもので、今回は40周年を記念した過去最長コースの「レジェンド」大会として実施されました。

眞鍋さんは、レースの初日に医学科生時代に愛用していた白衣を着用してスタートラインに立ちました。しかし、実際の砂漠での着用は想像以上に過酷でした。白衣は熱がこもりやすく、さらに吸い込んだ汗でどんどん重さを増していったため、残念ながら1日で着用を断念したという、医師らしい冷静な判断が求められたエピソードもありました。(その後白衣は、レース中に洗濯物を乾かしている間のガウンや、夜の寒さをしのぐための防寒着として活躍しています)


出発地点
出発地点
見渡す限りの砂漠
見渡す限りの砂漠

自給自足で挑む砂漠の270キロ

本レースの最大の特徴は、食料や寝袋など1週間分の装備をすべて背負って走る「自己完結型」のルールにあります。眞鍋さんは、水を含め約13kgにもなるバックパックを背負い、日中は気温が50度近くまで達する過酷な環境下で、砂丘や岩場を駆け抜けました。

レース7日分の食料
レース7日分の食料
休憩所の様子
休憩所の様子
美しい砂漠の夜
美しい砂漠の夜
今回の大会の地図やパンフ、完走メダル
今回の大会の地図やパンフ、完走メダル

筋肉から走力へ、1年間の自己変革

大学時代はボート部に所属し筋トレに励んでいた眞鍋さんですが、マラソンの経験はほとんどありませんでした。卒業後、熊本県の医療機関で研修医として働く傍ら、1年間トレーニングを積み、自身の筋肉質な体型を「走るための体」へと改造して挑みました。
レース中盤には、極度の低血糖により身体が動かなくなる「ハンガーノック(エネルギー切れ)」に見舞われ、行き先を見失いそうになる過酷な状況に陥りました。しかし、そこからゾンビのような足取りでも一歩ずつ進み続け、最終的には約1500人中319位という好成績でゴールしました。

ゴールの様子
ゴールの様子

「くまモン」と共に、故郷・熊本の復興を願って

眞鍋さんは、故郷である熊本への貢献を今回の大きな目的としていました。
背中には「くまモン」を背負って走り、現地のメディアや他国のランナーからも注目を集めました。
また、この挑戦を通じて募っている寄付金は、6月1日の受付終了後、日を改めて全額が熊本城の復興支援のために寄付される予定です。熊本地震から10年という節目に、震災を風化させず防災意識を高めてほしいという眞鍋さんの強い想いが込められています。

レース風景
レース風景
くまモンを背負った背中はメディアからも注目を浴びました
くまモンを背負った背中はメディアからも注目を浴びました

次なる目標、そして在学生へのメッセージ

「目標を立てて時間を有意義に使うことが楽しい」と語る眞鍋さんは、すでにモンブランを巡るウルトラトレイルレース(UTMB)への出場を次なる目標に掲げています。

眞鍋さんより後輩たちへのメッセージ

人生は一度きりで、時間には限りがあります。だからこそ、今この瞬間をどう使うかが本当に大切だと思います。特に若いうちは、挑戦しようとする人に対して、多くの人が応援してくれたり、手を差し伸べてくれたりします。でも年齢を重ねるほど、失敗を許される機会や、助けてもらえる場面は少なくなっていきます。

また、社会人になると、2〜3週間の長期休みを自由に取ることは簡単ではありません。その点、学生の今は時間を比較的自由に使えるとても貴重な時期です。旅行でも、勉強でも、趣味でも、何か新しいことへの挑戦でも、今しかできない経験がたくさんあると思います。
いろんなことに挑戦することで、自分の価値観や可能性が広がり、人生の選択肢も増えていきます。そして、目標を持つことで毎日の過ごし方にもメリハリが生まれ、充実感のある日々につながると思います。今の時間を大切にして、後悔のない学生生活を送ってください。

サハラ砂漠マラソンの完走を報告に来てくれました
サハラ砂漠マラソンの完走を報告に来てくれました

眞鍋さんの今後のご活躍を心より応援しています。