学生生活・就職のTOPICS 附設高校レゴ部制作の「金印」LEGO®作品が福岡市博物館で展示

附設高校レゴ部制作の「金印」LEGO®作品が福岡市博物館で展示

附設高等学校レゴ部の生徒たちが制作した、国宝「漢委奴国王」の金印をモチーフとしたLEGO®作品が、福岡市博物館1階グランドホールで展示されることになりました。

今回展示される作品は、国宝「金印 “漢委奴国王”」を約400倍スケールで再現した大型模型です。制作を中心となって進めたのは、レゴ部部長を務めた藤田湊太郎さんら生徒たち。設計から組み立てまでを自ら手がけ、金印の印面や質感をLEGO®ブロックで精巧に表現しました。

作品の背面には、弥生時代から江戸時代、そして現代へと続く約2000年の福岡の歴史をジオラマで表現。単なる模型作品ではなく、「地域や歴史を伝える作品」として制作された点も特徴です。

展示が行われる福岡市博物館1階グランドホール
展示が行われる福岡市博物館1階グランドホール
国宝「漢委奴国王」の金印をモチーフとしたLEGO®作品
国宝「漢委奴国王」の金印をモチーフとしたLEGO®作品

5月24日(日)には、生徒たちによるプレゼンテーションも行われ、レゴ部の活動内容や作品制作に込めた思いが紹介されました。レゴ部ではLEGO®ブロックだけでなく、3Dプリンターやプログラミングも活用しながら、技術的なものづくりに取り組んでいます。近年は石橋文化センターアートフェスティバルでの巨大バルーン河童制作や、SL模型制作などにも挑戦しており、地域と関わる創作活動を積極的に展開しています。

藤田さんはプレゼンの中で、「小学生の頃、附設にレゴ部があることを知って受験を頑張った」と語りました。しかし入学当初、部はコロナ禍の影響もあり活動が停滞し、高校レゴ部は廃部寸前の状態だったといいます。それでも活動を継続し、仲間を集めながら部を再生。「自分たちだけの大きなオリジナル作品を作りたい」という思いから、今回の金印制作へとつながりました。

また、「九州を代表するものを形にしたい」と考える中で、福岡を象徴する国宝「漢委奴国王」の金印をテーマに選択。教科書でも知られる存在を巨大化することで、「文字の力強さや歴史の重みを体感できる作品にしたかった」と制作意図を説明しました。

作品について紹介する藤田さん
作品について紹介する藤田さん
たくさんの人が生徒たちの発表に耳を傾けていました
たくさんの人が生徒たちの発表に耳を傾けていました
作品を鑑賞する参加者
作品を鑑賞する参加者
終了後には参加者にオリジナルの記念メダルをプレゼント
終了後には参加者にオリジナルの記念メダルをプレゼント

プレゼンの終了後には多くの来場者が足を止めて熱心に作品を鑑賞している様子が見られました。今回の展示は無料で公開されており、2027年春ごろまで展示予定です。

生徒たちのコメント

西悠希さん

私はこの作品の制作には直接参加していませんが、展示当日に先輩と一緒に来場者の方へ作品の説明を行いました。金印だけでなく、背面のジオラマに込められた福岡の歴史や文化についてお話しする中で、多くの方に興味を持っていただけたことが印象に残っています。今回の展示を通して、レゴには人と人をつなぐ力があると改めて感じました。今後は作品づくりだけでなく、地域の子どもたちとの交流の機会も増やし、レゴの楽しさやものづくりの魅力を伝えていきたいと思います。

藤田湊太郎さん

関西や関東には名だたるレゴ部が多く存在しますが、九州では附設レゴ部が唯一の存在です。そんな附設レゴ部への強い憧れが、私の入学のきっかけでした。 しかし当時の部は廃部寸前。そこから、自分なりに部室の環境を整え、多方面と連携を取りながら仲間と作品制作を積み重ねてきました。また、外部の展示先との度重なるやり取りを経験したことは、私自身を大きく成長させる貴重なスキルとなりました。 展示回数を重ね、作品数も増え、現在では校内でも一定の活気を持つ部活動へと成長しつつあることを嬉しく感じています。本作は、部として初めて挑んだ「大型ビルド作品」です。ノウハウゼロからのスタートは、予算不足や慣れない設計など困難の連続でしたが、作品の展示では多くの方々から「おもしろい」「楽しい」と声をかけていただき、たくさんの縁を繋ぐことができました。FLLやWROなどレゴブロックを使用したロボット競技での世界大会参戦など、果たせなかった夢も残っていますが、私は、この春に引退しました。今後のレゴ部の活動を、私はこれからもずっと応援し、その活躍を心から楽しみにしています。

福岡市博物館 福岡市博物館の公式サイト。国宝「金印」や2014年の大河ドラマの主人公・黒田官兵衛を藩祖とする旧福岡藩主・黒田家に伝来した黒田家資料など多数展示。 https://museum.city.fukuoka.jp/