研究・産学官連携の研究TOPICS NBC災害を想定した除染テント設営訓練を実施しました
8月29日、久留米大学病院で、NBC災害などの特殊災害に備え、除染テントの設営訓練と原子力災害を想定した院内受け入れ訓練を実施し教職員など約50名が参加しました。
NBC災害とは、核(Nuclear)、生物(Biological)、化学(Chemical)物質によって引き起こされる特殊災害を指します。本学病院は災害拠点病院として、地震や風水害などの自然災害だけでなく、NBC災害などの特殊災害が発生した場合にも傷病者を受け入れる役割を担っています。
前半の訓練では、NBC災害が発生し、汚染された傷病者が搬送される事態を想定し、除染テントの設営を行いました。
今回使用した除染テントは、2026年3月に導入したもので、購入後初めての設営です。訓練には、除染テントを製造するアキレス株式会社の担当者も参加し、実際にテントを設営しながら、使用方法や必要な資機材について説明しました。
参加した職員は、説明を聞きながら設営作業を見学し、スマートフォンで動画を撮影したり、メモを取ったりするなどして、災害時に除染活動を開始するまでの手順を学びました。
後半は、原子力災害協力医療機関として、被ばく傷病者を受け入れることを想定した院内訓練を実施しました。
訓練では、傷病者の搬入経路から処置室までの移動経路を確認し、実際の受け入れを想定した院内の対応導線を確認しました。また、汚染の拡大を防ぐためのホットゾーン・コールドゾーンを設定し、対応に必要な資機材の配置などを確認しました。
実際の災害を想定して一連の対応を行うことで、関係する職種間の連携や、それぞれの役割を確認しました。
11月には、公益財団法人原子力安全研究協会放射線対策研究所の企画による「福岡県原子力災害医療研修(被ばく傷病者受入れ研修)」を本学病院で実施する予定です。
今後も訓練を重ね、原子力災害などの特殊災害が発生した際にも、傷病者を適切に受け入れられる体制の強化を図ります。