学部・大学院のTOPICS ジェンダーの学びを「かるた」で深める【文学部情報社会学科】
6月3日、御井キャンパスの地域連携センター「つながるめ」にて、ジェンダーの学びを探究する「かるた会」が開催されました。
この取り組みは、文学部情報社会学科の2年生以上を対象とする授業「現代社会の探究C」(担当:江藤智佐子教授)の一環として実施されたもので、今年度で3年目を迎えます。
学生たちはかるたの制作にあたり、久留米市協働推進部男女平等推進センターの高倉房子氏による講義を受講。「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」や女性労働の現状、男女の賃金格差、家庭や学校の中に潜むジェンダー課題について深く学び、それらを落とし込んだ全59枚にのぼるオリジナルの2026年度版「ジェンダーかるた」を完成させました。
今回の「かるた会」は、その成果を実際に活用する実践的な学びの場として展開され、学生のほか、久留米市男女平等推進センターと筑後市の職員も参加しました。
かるたを通して、他者と対話し学びを深める
江藤教授が札読みを担当したかるた会では、白熱した戦いが繰り広げられただけでなく、独自のルールで対話が行われました。札を取った人が裏面にある解説文を読み上げ、その隣の人が札に書かれた内容への感想を述べるという形式です。ゲームを楽しみながら、多様な視点や感想をシェアすることで、さらに理解を深めていきました。
【学生が制作したかるたの一例】
- 「上を見りゃ 男性ばかりの 会議室」
- 「理想像 押し付けないで ありのまま」
- 「見えない家事 見えてる人だけ 大忙し」
- 「進む道 性別だけで 決めないで」
参加者の声:世代を超えた気づきと「自分ごと」への変化
かるた会を終え、参加した学生からは以下のような感想が聞かれました。
「学校生活を振り返ると『男子は机を運んで』『女子の方が字が綺麗だから板書して』など、性別で決めつけてしまっていた場面が多くあったなと気付かされました。自分たちが知らず知らずのうちに囚われている偏見に、多くの人に気づいてほしいです」(3年 後藤 颯樹)
「社会人の方(センター職員)と交わることで、世代による感じ方の違いなど面白い発見がありました。授業では抽象的だった『見えない家事』についても、具体的なデータの話を聞くことでより深く考えさせられました。楽しむことが学びにつながるかるたの魅力を活かして、誰もが暮らしやすい社会になってほしいです」(3年 山本 古都美)
また、参加した久留米市男女平等推進センターの職員からは、次のような期待と感動の声が寄せられました。
「学生たちがジェンダーの課題をしっかりと『自分ごと』として捉えている姿に感動しました。『おばあちゃんから女の子らしくしなさいと言われたこと』や『ゴミ箱の袋を替えてくれる母親の姿で、初めて見えない家事を意識した』といった自分たちの生活の中から出てくる発言も多くありました。このジェンダーかるたは出前講座などで市民の皆さんに向けて今後も活用していきますが、若者が作ったメッセージであることも伝えていきたいです」(久留米市 協働推進部男女平等推進センター 所長 神代 英子さん)
本学では今後も、自治体や地域社会との連携を強みに、学生たちが社会課題に対して主体的に学び、発信していく取り組みを支援してまいります。
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