研究・産学官連携の研究TOPICS 【研究者インタビュー】医学部病理学講座 三好寛明 教授
一枚の標本から未来を考える
-造血器腫瘍の病理診断・研究・教育を通して、次世代の病理学へ―
本学の研究活動は多くの研究者により支えられています。このシリーズでは、研究者を中心に、研究内容やその素顔を紹介していきます。
病理学講座の歩みとポリシーについて教えてください
私たちの病理学講座では、造血器腫瘍、とくにリンパ腫を中心とした病理診断・研究を大きな柱としながら、脳腫瘍をはじめとするさまざまな腫瘍性疾患にも取り組んでいます。これは、前主任教授である大島孝一先生が血液病理を、杉田保雄先生が脳腫瘍病理を専門とされ、多くの臨床科の先生方と共同研究を重ねてこられた歴史を引き継ぐものです。
当講座の大きな特徴は、造血器腫瘍に関する豊富な診断実績と、それに基づく研究・教育体制です。2025年度には、血液腫瘍が疑われる症例について、年間約4,000例の病理診断・検査のご依頼をいただいています。これは国内でも随一の規模であり、推計では、国内で診断されるリンパ腫症例の約1割に当講座が関わっている計算になります。
リンパ腫は希少疾患でありながら、亜型が100種類以上存在する非常に多様な疾患群です。顕微鏡で見た形が似ていても、実際には病気の性質や治療方針が大きく異なることがあります。そのため、病理組織像に加えて、免疫染色、遺伝子異常、臨床情報などを統合して判断する必要があり、高度な専門性と豊富な経験が求められます。
当講座では、これまでに蓄積してきた診断経験を基盤として、リンパ腫をはじめとする造血器腫瘍の病態解明、新しい診断指標の探索、分子病理学的解析、病理画像AIの研究などにも取り組んでいます。診断の現場で生じる疑問を研究につなげ、その成果を再び診断や治療に還元することを目指しています。
また、大島孝一先生および私自身は、リンパ腫の診断・研究に関する成果を評価していただき、世界保健機関、WHOによる腫瘍分類の作成に参加する機会をいただきました。また、教科書を含む各種専門書の執筆にも携わっています。国際的な診断基準や疾患分類の理解を深めながら、日々の診断・研究・教育に取り組んでいることも、当講座の強みの一つです。
仕事でのやりがい、大切にしていることは何ですか
私たちが最も大切にしているのは、症例数の多さや専門性そのものではありません。一人ひとりの患者さんにとっては、一つの診断、一つの判断が、その後の治療や人生に大きな影響を及ぼします。その重みを常に意識しながら、個々の症例に丁寧に向き合い、できる限り正確で臨床に役立つ診断・検査結果をお返しすることを第一に考えています。
現在、若い医師たちも多くの症例を通して着実に経験を積み、血液病理診断の専門性を高めています。今後は、講座全体として診断・研究・教育の体制をさらに充実させ、国内外の医療機関や研究施設とも連携しながら、より多くの患者さんに貢献できる講座を目指していきたいと考えています。
医師を志したきっかけを教えてください
父が歯科医師、母が歯科衛生士という家庭で育ったため、幼い頃から医療は比較的身近な存在でした。ただ、医師を志すうえで最も大きな影響を受けたのは、子どもの頃に祖父母を病気で亡くした経験だったと思います。
私が3歳の頃に祖母を亡くし、とても悲しく、葬儀の時にずっと泣いていたことを覚えています。また高校生の時に祖父を呼吸器疾患で亡くしました。苦しそうに最期を迎えた祖父の姿を見て、「人は病気になり、いつかは必ず死を迎えるのだ」ということを強く感じました。
その時に、病気や死という、誰もが避けることのできない現実に向き合う仕事に就きたいと思うようになりました。医療は、病気を治すことだけでなく、患者さんやご家族が不安や苦しさを抱える時間に寄り添う仕事でもあります。そのような仕事に関わりたいと思ったことが、医師を目指す原点になっています。
どのような学生時代を過ごされましたか
医学生としての私は、いわゆる模範的な学生だったかというと、決してそうではなかったと思います。小学校からはじめたバレーボールを大学でも続け、チームの中で重要な役割を任せていただき、練習メニューを考えたり、試合に向けた戦略を考えたりする時間が多くありました。
当時は、どうすればチームが勝てるのか、そのためにはどのような練習を積み重ねるべきかを常に考えていました。6年生まで東日本医科学生総合体育大会にレギュラーメンバーとして出場する機会をいただいたことは、学生時代の大きな経験の一つです。
一方で、所属していた部活動には、「部活動に打ち込むからこそ、勉強をおろそかにしてはいけない」という雰囲気がありました。留年は許されない、試験前に練習を休むのではなく、試験があることが分かっているなら前もって準備をしておく、という考え方が共有されていました。そのため、決して成績優秀な学生ではありませんでしたが、必要な勉強は計画的に行い、医学生としての責任を果たすことは意識していました。
振り返ると、大学時代のバレーボール部での経験は、現在の自分にも大きく影響していると思います。チームで目標に向かうこと、個々の役割を考えること、限られた時間の中で準備をすること、そして結果に向き合うこと。これらは、医療や研究、教育、さらには講座運営にも通じる大切な経験だったと感じています。
どうしてこの専門(病理学)を選んだのですか
もともと診療科を決めていたわけではなく、学生時代も初期研修中も、ローテートする診療科ごとに「この科も面白い、良いかもしれない」と感じるので、研修医2年目の後半になっても、なかなか進路を決めきれずにいました。
ただ、さまざまな診療科を経験する中で、少しずつ自分の中で大切にしたい軸が見えてきました。患者さんは、体に異常を感じて病院を受診し、診察や検査を受け、診断が確定し、その診断に基づいて治療を受けます。その流れの中で、「診断が確定する」という段階は、その後の治療方針を大きく左右する、とても重要な部分です。
診断が正確でなければ、どれほど優れた治療法があっても、患者さんに最も適した医療を届けることはできません。そう考えた時に、常に診断に関わる分野として病理診断科が頭に浮かびました。
病理医は、患者さんと直接お会いする機会は多くありません。しかし、患者さんから採取された組織や細胞を通して病気の本態を見極め、その診断をもとに治療方針が決まっていきます。診断を通じて医療の根幹に関わることができる点に強く惹かれ、病理医になることを決めました。
その後、病理診断の中でも、特に診断が治療方針に大きく関わるリンパ腫を中心とした血液病理に強く惹かれるようになりました。
研究に関心を持ったきっかけを教えてください
歯科医師であった父は、よく「物事には理由がある。目の前にある事実だけを見るのではなく、その原因を常に考えなさい」と話しており、自然とさまざまなことに対して「なぜだろう」と考える習慣が身についていったように思います。
医学部3年生の時に、半年間の基礎配属があり公衆衛生学講座に配属されることになりました。ちょうど10万人規模の前向きコホート研究の追跡調査が終了した時期で、膨大なデータを解析し、研究成果としてまとめていく段階でした。教官の先生から「三好君、データをまとめてみる?」と声をかけrられ、学生時代から「やってみるか」と言われたことには、できるだけ挑戦するようにしていたため、そのまま研究に関わることになりました。統計ソフトを学び、論文の読み方を教えてもらい、データを整理していくうちに、学会発表の機会もいただきました。
当時は、evidence-based medicine、すなわち科学的根拠に基づく医療の重要性が広く提唱され始めた時期でした。データから結果を導き、解釈し、発信していく過程を経験したことで、「エビデンスはこのように作られていくのだ」と実感しました。最終的に自分自身の手で論文を受理させるまでは至りませんでしたが、研究の面白さと難しさを初めて知る、非常に大きな経験でした。
その後、初期研修で東北地方の地域中核病院で非常に忙しい臨床現場を経験しました。研修医にも一人の医師として主体的に働くことが求められる環境で、患者さんの治療がうまくいき、「ありがとう」と言っていただけることを大きな励みにしていました。一方で、現在行われている診断法や治療法は、先人たちの研究の積み重ねによって確立されたものだということを強く意識するようになりました。目の前の患者さんに誠実に向き合うことに加えて、病気の仕組みを明らかにし、新しい診断法や治療法につながる知見を積み重ねることができれば、より多くの患者さんに貢献できるのではないかと考えました。
そのような経験を通して、医師として診療に関わりながら、研究を通じて医学の発展にも貢献したいという思いが芽生えていきました。
現在行っている研究と今後の研究展望について教えてください
現在、主に取り組んでいる研究は、リンパ腫を中心とした造血器腫瘍の病態解明です。リンパ腫は亜型が非常に多く、それぞれの疾患で病気の進み方や治療への反応性が異なります。その違いが、どのような分子異常や腫瘍微小環境によって生じているのかを明らかにすることを目指しています。特に、腫瘍細胞そのものだけでなく、その周囲に存在する免疫細胞や間質細胞などの「腫瘍微小環境」に注目しています。腫瘍は単独で存在しているのではなく、周囲の細胞や免疫環境と相互作用しながら増殖し、進展していきます。その仕組みを明らかにすることで、新しい診断指標や治療標的の発見につながる可能性があります。
また、分子病理学的解析にも力を入れています。形態学的な診断に加えて、遺伝子異常や遺伝子発現の情報を組み合わせることで、より精度の高い診断や予後予測が可能になると考えています。特にリンパ腫のような疾患では、顕微鏡で見える形態だけでなく、免疫染色、遺伝子異常、臨床情報を統合して判断することが重要です。現在は、久留米大学で蓄積されてきた豊富な症例を基盤に、国内外の複数施設と連携しながら、リンパ腫を中心とする造血器腫瘍の包括的解析を進めています。病理組織像、免疫染色、遺伝子異常、遺伝子発現、臨床情報などを統合し、疾患ごとの特徴や予後に関わる因子を明らかにすることを目指しています。
希少なリンパ腫については、一施設だけでは十分な症例数を集めることが難しいため、多機関共同研究が非常に重要です。多くの先生方と協力しながら症例を集積し、これまで十分に解明されていなかった疾患の病態や診断基準を明らかにする取り組みを進めています。
今後さらに取り組みたいのは、病理画像AIやデジタル病理を活用した診断支援の研究です。病理診断には、病理医が多くの症例を経験する中で身につけていく判断が数多く含まれています。たとえば、細胞の形、組織の構築、腫瘍細胞と周囲の細胞との関係、染色の分布など、病理医は多くの情報を総合しながら診断を行っています。一方で、その判断の中には、言葉だけでは説明しにくい経験的な要素も少なくありません。
診断の質を保ち、施設間の診断のばらつきを減らし、若い病理医を効率よく育てていくためには、病理所見をより客観的に評価する仕組みが重要になると考えています。デジタル化された病理画像を用いれば、これまで病理医が経験的に捉えてきた所見を数値化したり、画像解析によって特徴を抽出したりすることが可能になります。さらにAI技術を組み合わせることで、診断の補助、所見の定量化、予後予測、治療反応性の予測など、さまざまな応用が期待できます。
特にリンパ腫のように診断が難しく、専門的な判断が求められる疾患では、病理画像AIの活用には大きな意義があると考えています。リンパ腫では、腫瘍細胞の形態だけでなく、背景に存在する免疫細胞や間質細胞、腫瘍細胞の分布、組織内での位置関係なども重要です。これらをデジタル画像上で解析し、分子異常や臨床経過と統合することで、従来の病理診断だけでは見えにくかった疾患の特徴を明らかにできる可能性があります。
ただし、AIは病理医の専門性を置き換えるものではなく、病理医の判断を支援するものだと考えています。最終的な診断には、病理医が臨床情報、組織像、免疫染色、遺伝子異常などを総合的に判断することが不可欠です。AIは、その過程を補助し、見落としを減らし、判断の再現性を高め、若い病理医が学ぶための手がかりを提供する技術として発展させるべきだと考えています。
また、デジタル病理は研究だけでなく、教育の面でも大きな可能性があります。病理画像をデジタル化することで、同じ症例を複数の医師や学生が共有し、遠隔地からでも学習やディスカッションができるようになります。さらに、どの部分をどのように観察し、どの所見を根拠に診断へ至ったのかを可視化することで、診断過程そのものを教育に活用できる可能性があります。
将来的には、豊富な診断症例、分子病理学的情報、臨床情報、デジタル病理画像を統合し、診断支援、予後予測、治療選択の支援につながる研究へと発展させたいと考えています。久留米大学病理学講座が蓄積してきた造血器腫瘍の診断経験を基盤として、病理医の専門的判断と新しい技術を結びつけ、より正確で再現性の高い病理診断を実現することを目指しています。
研究以外で大切にしているもの
研究以外で大切にしているのは、日々の病理診断と教育、そして講座全体として成長していくことです。研究は大学講座にとって非常に重要な使命ですが、私たちの講座の基盤にあるのは、目の前の症例に対して正確な病理診断・検査結果をお返しすることです。病理診断は、患者さんの治療方針を決めるうえで非常に重要な役割を担っています。一つひとつの診断が、その患者さんの治療やその後の経過に大きく関わることを、常に意識しながら日々の診断に向き合っています。
また、教育も大切にしています。病理学は、医学を理解するうえで非常に重要な基盤となる学問です。学生教育では、単に病名や組織像を覚えるのではなく、「なぜその病気が起こるのか」「なぜそのような形態を示すのか」「その診断が治療にどのようにつながるのか」を考えてもらうことを大切にしています。医学部の講義や実習では、正常な組織構造と病的な変化を比較しながら、病気の成り立ちを理解できるように心がけています。病理学は、基礎医学と臨床医学をつなぐ分野です。病理を学ぶことで、内科、外科、放射線科、検査医学など、さまざまな診療科で学ぶ内容がつながって見えるようになります。また、若い医師や大学院生に対しては、診断力と研究力の両方を育てることを重視しています。病理医として正確な診断ができることはもちろん重要ですが、診断の中で生じた疑問を研究につなげ、自分の言葉で考え、発信できる力も必要です。
当講座では、豊富な症例を通して診断経験を積むことができると同時に、臨床検体を用いた研究、分子病理学的解析、病理画像AIなど、さまざまな研究に関わる機会があります。診断と研究を切り離すのではなく、両者を結びつけながら学ぶことができる点が、当講座の教育の特徴だと思います。教育で大切にしているのは、一人ひとりの成長段階や特性に合わせて、必要な経験と助言を提供することです。全員に同じ方法で教えるのではなく、それぞれの背景、得意なこと、課題を見ながら、どのようにすればその人が成長できるかを考えるようにしています。
若い人には、まず基礎を大切にしてほしいと思っています。病理診断では、基本的な組織像を正しく見る力、臨床情報を整理する力、必要な追加検査を適切に選択する力が重要です。そのうえで、経験を積みながら、自分で考え、判断し、その判断に責任を持つ力を育てていく必要があります。また、研究においては、結果だけでなく、問いの立て方を大切にしています。よい研究は、よい疑問から始まります。日常の診断や実験の中で感じた小さな違和感や疑問を大切にし、それをどのように検証可能な研究課題にするかを一緒に考えるようにしています。
最終的には、診断、研究、教育のいずれにおいても、専門性だけでなく、倫理観、協調性、社会性を備えた人材を育てたいと考えています。高い専門性を持ちながら、周囲と協力し、患者さんや社会に貢献できる人材を育成することが、講座の重要な使命だと考えています。
病理診断や研究は、一人の力だけで長く発展させていくことはできません。次の世代の医師や研究者が育ち、講座全体として力を高めていくことが、将来的により多くの患者さんへの貢献につながります。若い医師には、まず基本的な組織像を丁寧に見る力、臨床情報を整理する力、必要な追加検査を考える力を身につけてほしいと考えています。そのうえで、自分で考え、判断し、責任を持って診断や研究に取り組める人材に成長してほしいと思っています。
講座運営という点では、医師だけでなく、技師、事務職員を含めた講座全体のチームづくりを大切にしています。病理診断は、標本作製、免疫染色、遺伝子検査、診断受付、報告書作成、臨床側との連携など、多くの職種の協力によって成り立っています。それぞれの職種が専門性を発揮し、互いの役割を尊重しながら仕事を進めることで、質の高い診断・研究・教育が実現できると考えています。
個々の人が自分の強みを生かし、互いに支え合いながら、よりよい診断、よりよい研究、よりよい教育を実現できる環境を作りたいと考えています。温かさを大切にしながらも、専門職として必要な責任感や厳しさを持ち、患者さんや社会に貢献できる講座であり続けたいと思っています。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法はありますか
幼少期からピアノを習っていたので、今でも時間がある時には時々ピアノに向かっています。好きな曲はベートーヴェン。何度弾いても飽きることがなく、そのたびに違う魅力を感じます。
数年前には、娘のピアノの発表会で「ラ・カンパネラ」を連弾しました。親として見守るだけでなく、演奏者として一緒に舞台に立てたことは、とても印象に残っています。
もう一つ、家族からは「子どもの勉強を見ることも趣味ではないか」と言われています。振り返ってみると、2人の娘が幼い頃から毎朝、食卓で一緒に勉強する時間を続けてきました。大切にしているのは、毎日少しずつでも続けること、そして子どもの性格に合わせて関わり方を変えることです。2人の娘は性格がまったく異なるため、同じ伝え方ではうまくいかないこともあります。それぞれに合った声のかけ方や距離感を考えながら関わることは、親としても学ぶことが多い時間です。
この経験は、大学での教育にもつながっているように感じています。学生や若い医師も、一人ひとり性格や背景、得意なことが異なります。相手に合わせて伝え方を変えること、必要な時には支え、時には少し離れて見守ることの大切さを、家庭の中でも学ばせてもらっているのかもしれません。
ピアノも教育も、すぐに完成形にたどり着くものではありません。少しずつ積み重ね、時にはうまくいかない時間も経ながら、形になっていくものだと思います。忙しい毎日の中で、こうした時間が自分の気持ちを整える大切な時間になっています。
若い研究者や医師を目指す方へメッセージをお願いします
若い研究者の方には、まず自分自身の「なぜだろう」という感覚を大切にしてほしいと思います。研究は、特別な才能を持った人だけが行うものではなく、目の前の現象に対して疑問を持ち、その理由を知りたいと思うところから始まります。
日々の診断や診療、実験の中には、多くの研究の種があります。「なぜこの症例は典型例と違うのか」「なぜ同じ診断名でも経過が異なるのか」「なぜこの治療が効く患者さんと効かない患者さんがいるのか」。そうした疑問を大切にし、丁寧に考え続けることが、研究の出発点になります。
研究は、思うように進まないことの方が多いかもしれません。仮説通りの結果が出ないこともありますし、時間をかけてもすぐに成果につながらないこともあります。しかし、その過程で得られる考え方、データの見方、問いを立てる力は、必ず自分自身の財産になります。
また、研究は一人で完結するものではありません。自分とは異なる専門性を持つ人と議論し、協力することで、初めて見えてくることがあります。若い先生方には、失敗を恐れずに挑戦し、自分の関心を大切にしながら、周囲と協力して研究を進めてほしいと思います。
病理学は、臨床と研究をつなぐ非常に魅力的な分野です。診断を通して目の前の患者さんに貢献し、研究を通して未来の患者さんに貢献することができます。そのような志を持つ若い方々と、一緒に学び、研究し、成長していきたいと考えています。
略歴
愛知県春日井市出身。県立旭丘高等学校を卒業後、東北大学医学部に進学。卒業後は山形県立中央病院で初期研修および病理診断科での後期研修を行い、2010年に久留米大学医学部病理学講座に大学院生として入学、同時に助教として赴任。以後、講師、准教授を経て、2024年10月より久留米大学医学部病理学講座主任教授。